ベトナムの日本語教師とは

ここ最近、ベトナムの日本語教師事情は大きく変わってきています。

一番大きな要因は、日本へ技能実習生として行かれるベトナム人への日本語教育が盛んになっていることです。かつてのベトナムの日本語教師というのは、大学や日本語学校で学生や社会人相手に教えることが主流でした。

大学や日本語学校で、日本語を勉強する生徒(学生)の多くは、日本へ留学をしたい人、ベトナムにある日系企業へ就職したい人、仕事で使う人などが日本語力を向上させたいというのが目的でした。そのため、学校によって読み書き重視や会話重視という傾向があるものの、基本的には日本語の勉強意欲が高い生徒に対して、日本語力の向上を目的としています。

現在、日本語教師の需要が一番多くなっている技能実習生送り出し機関での日本語教育は、日本に興味がない生徒や日本語を勉強したことがない生徒を対象としています。そのため、先ずは日本へ関心を持ってもらうことから始まり、日本での日常生活で困らない程度の簡単な日常会話と日本のマナーや習慣を教えることが主目的になっています。

このことから、日本語教師に求められる条件は働く場所によって変わってきています。

最後に、働く場所によって求められる一般的なスキルや条件について紹介します。(雇用者によって多少異なります)

大学・公的な教育機関

日本語教師の中でも一番の花形と言っても過言ではない大学や公的機関での日本語教師(日本語講師)のスキルや条件は、教える生徒の目的によって大きく異なっています。

日本への留学や日本就労を目指す生徒が対象

・大卒以上

・日本語教師としての指導経験(3年以上)

・下記のいずれかを満たしていること
– 大学で主専攻あるいは副専攻の日本語教育科目を履修し、卒業していること。 
– 日本語教師養成講座において420時間以上の教育を受けていること。 
– 日本語教育能力検定試験に合格していること。 

・学生に応じた授業を考えられる柔軟な思考力

日本語学科などの日本語を勉強する生徒が対象

・大卒以上

・日本語教師としての指導経験(1年以上)

・下記のいずれかを満たしていること
– 大学で主専攻あるいは副専攻の日本語教育科目を履修し、卒業していること。 
– 日本語教師養成講座において420時間以上の教育を受けていること。 
– 日本語教育能力検定試験に合格していること。 

日本語学校

大学生や社会人の日本語力を向上させたい生徒が主流となる日本語学校において求められる一般的な日本語教師のスキルや経験

・大卒以上

・下記のいずれかを満たしていること
– 大学で主専攻あるいは副専攻の日本語教育科目を履修し、卒業していること。 
– 日本語教師養成講座において420時間以上の教育を受けていること。 
– 日本語教育能力検定試験に合格していること。 

技能実習生の送り出し機関

日本での技能実習生としての就労を目的としているが、日本に興味がない生徒や日本語が全く話せない生徒もいるのが技能実習生の送り出し機関の特徴です。ここで求められる一般的な日本語教師のスキルや経験

・専門卒以上(雇用者によって学歴不問や大卒以上など異なる)

・社会人経験(3年以上)
*保育士や幼稚園教諭、介護士や看護師などの専門性のある職種での社会人経験は重宝されます。

・下記のいずれかを満たしていること
– 大学で主専攻あるいは副専攻の日本語教育科目を履修し、卒業していること。 
– 日本語教師養成講座において420時間以上の教育を受けていること。 
– 日本語教育能力検定試験に合格していること。 

一般企業

全体的に見ても求人件数は圧倒的に少なく、バックオフィス業務を兼任することが多いので、他の日本語教師のスキルや条件とは異なっています。

・大卒以上

・日本語教師としての指導経験(1年以上)

・社会人経験(3年以上)
*雇用先の業種と同じだと好まれる。

・下記のいずれかを満たしていること
– 大学で主専攻あるいは副専攻の日本語教育科目を履修し、卒業していること。 
– 日本語教師養成講座において420時間以上の教育を受けていること。 
– 日本語教育能力検定試験に合格していること。