ベトナムで日本語教師になるには

ここでは、ベトナムで日本語教師として働くための条件や資格、方法などについて説明します。

日本語教師になるための資格

一般的に日本語教師になるための資格は、日本語教師養成講座420時間を受講し修了していることとなっていますが、文化庁が定める日本語教員の要件というものがあり、日本語教師養成講座420時間を修了していなくても、日本語教師になれる要件が定義されています。

日本語教育機関の告示基準

この文化庁が定める日本語教員というのは、「日本語教育機関の告示基準」といわれるものに定義されています。「日本語教育機関の告示基準」とは、日本国の文化庁が日本語教育の質を確保するために、日本国が日本語教育を行なっている学校や機関に対して定められたガイドラインのことで法律ではありません。
しかし、在留資格としての「留学」が付与される留学生を受け入れることが出来る日本語学校や教育機関はこの基準を満たしてないと、留学生を受け入れることが出来ません。

ベトナムの日本語学校や技能実習生の送り出し機関は、この告示基準にそって日本語教師を募集する傾向があります。

日本語教師の資格

「日本語教育機関の告示基準」に記載されている日本語教師の資格について紹介します。

①大学において、日本語教育に関する学部や学科を主専攻(日本語教育科目 45単位以上)を修了し、卒業したもの。(短期大学は不可)

②大学において、日本語教育に関する科目を26単位以上(副専攻など)修得し、卒業したもの。(短期大学は除く)

③日本語教育能力試験(能検・JEESなどとも呼ばれる)に合格したもの。

④次のいずれかに該当するもので日本語教育に関して専門的な知識や能力等を有するもの

(a) 学士の学位を有するもの
(b) 短期大学または高等専門学校を卒業した後に、2年以上学校や専修学校、各種学校等において日本語に関する教育または研究に関する業務に従事したもの
(c) 専修学校の専門課程を修了した後、学校において日本語に関する教育または研究に関する業務に従事したもので、当該専門課程の修業年限と当該教育に従事した期間との合計4年以上となるもの
(d) 高等学校において教諭の経験があるもの

⑤その他、これらのもの(①〜④のいずれか)と同等以上の能力があると認められるもの

日本語教育に関して専門的な知識や能力等を有するもの とは

日本語教師の資格の内、④のところで太字で記載した「日本語教育に関して専門的な知識や能力等を有するもの」とは、日本語教師養成講座420時間のことを指す場合が多いです。

その理由は、日本語教育を専門とした資格が少なく、日本語教師養成講座420時間以外は知名度が低いからです。

そのため「日本語教育に関して専門的な知識や能力等を有するもの」として証明するのに何が必要といわれると、日本語教師養成講座420時間の修了証となります。

余談となりますが、日本語教師養成講座420時間は、国家資格ではなく民間資格であることから、「日本語教育に関して専門的な知識や能力等を有するもの」は主に”日本語教師養成講座420時間を修了しているもの”をさすが、明記を避けているのだと推測されます。

これらのもの(①〜④のいずれか)と同等以上の能力があると認められるもの

日本語教師の資格の内、⑤で述べられている「その他、これらのもの(①〜④のいずれか)と同等以上の能力があると認められるもの」というものが、非常に重要です。

結局のところは、雇用者(学校や教育機関など)が日本語教育を行える能力があると認めれば、資格がなくても日本語教師になれるということになります。

但し、気をつけないといけないことがあります。
それは⑤の条件で日本語教師となった場合は、実績や経験があっても雇用者が変われば、日本語教師として認められないケースが多々あることです。

日本語教師の資格(要約)

ここまで述べた日本語教師の資格について要約すると、下記の条件となります。

① 大学(短期大学を除く)にて、日本語教育に関する学科や科目を主専攻もしくは副専攻として卒業していること

②日本語教師養成講座420時間を修了しており、次のいずれかを満たしていること

(a)大卒以上
(b)短大卒もしくは専門学校卒以上で、日本語教育または日本語の研究を業務として2年以上経験していること
(c)高等学校での教諭の経験があること

③雇用者の条件を満たす人

ベトナムの日本語教師の資格

ベトナムの日本語教師の資格は、大卒以上で日本語教師養成講座420時間の修了証を持っていることが主な条件となっており、これだけでも未経験で応募可能な求人案件であれば、応募する資格があります。

教員(専任教員など)

教員は、学校や教育機関によって呼称は異なりますが、日本語教師の教員といえば専任教員や一般教員と呼ばれることが多いです。

教員の条件

教員の条件は、日本語教師の資格と同じになります。日本語教師としての実務経験がない場合は、ここから日本語教師としてキャリアのスタートとなります。そのため、日本語教師未経験や日本語教師経験者のどちらでも応募することが出来ます。

主任教員(主任教員、教務主任、日本語教師マネージャーなど)

主任教員は、学校や教育機関によって呼称は様々です。しかし、実務内容は学校や教育機関が異なっても、あまり変わることはありません。

主任教員の主な業務内容

日本語教育に関する教育課程の編成(授業やクラスの調整、テスト作成などを含む)

他の教員の管理・マネジメント、また教育など

教員として行う業務

主任教員の条件

日本語教師として実務経験3年以上を有し、日本語教育に関する教育課程の編成などの教育的な知識・能力があるものとして、学校長や雇用者が認めたもの

校長(教育センター長など)

校長は、日本語学校かその他の教育機関や送り出し機関によって呼称が変わります。

校長の条件

日本語教師資格がなくても、教育に関する知識や経験を持っており、教育や学術・文化に関する業務を5年以上実務として経験したもの

この条件から、日本語学校やその他の教育機関では雇用者が兼任するケースが多々あります。

雇用者が校長を兼任しない場合でも、校長を広く一般求人として募集することは少なく、主任教員から選出されることが多いです。

ごく稀に、校長や送り出し機関のセンター長の一般募集が行われることがありますが、その場合は日本語教師資格があり、日本語教師経験5年以上とすることが多いです。

ベトナムで日本語教師になる方法

ベトナムで日本語教師になる方法について紹介します。ここで紹介するのは、上述の日本語教師の資格を満たしている人の方法となります。

ベトナムで日本語教師になるには、日本語教師の仕事を見つけなくてはなりません。そのため、ここではベトナムの日本語教師の仕事を見つける方法について紹介します。

①ベトナムにある人材紹介会社に登録する

ベトナムには多くの人材紹介会社があります。日本語が通じる日系の人材紹介会社、ベトナムのローカル企業が運営する人材紹介会社、日本以外の外国企業が運営する外資系人材紹介会社です。

日本語教師の仕事を見つけるには、断然 日系の人材紹介会社が良いです。理由は、簡単です。それは日本語学校や日本語の教育機関などが求める日本語教師とは、日本語がネイティブの日本語教師を探していることが多いためです。

日本語をネイティブとしている日本語教師の紹介が期待出来るのは、日系人材紹介会社だと雇用者である日本語学校や日本語の教育機関は考えているいます。そのため、日系人材紹介会社に日本語教師の求人募集が多く集まることになります。

ベトナムの日系人材紹介会社は多く、どこに登録すれば良いかわからない方に、ベトナムの人材紹介会社を紹介します。

キャリアリンク ベトナム

ベトナムにある日系人材紹介会社の中では老舗中の老舗で、ベトナム人の日本語人材に関しても強みを持っているので、日本人や日本語人材の求人情報が多く集まっています。

JACリクルートメント ベトナム

ベトナムにある日系人材紹介会社の中では新しい方ですが、日本でも有名な人材紹介会社なので、日本からの求人案件も多く取り扱っています。

*ここに上げた人材紹介会社で、万が一紹介してもらえなければ、Google検索で「ベトナム 人材紹介会社」と検索して出てきた上から順に登録しても良いとは思います。

②求人情報サイトで探す

海外の求人情報サイトで有名なのはカモメ転職アジアです。このサイトは、リクルートの海外ブランドであるRGFが運営している求人情報サイトで中国と東南アジアにおいては一強と言っても過言ではありません。

しかし、掲載されている求人情報で、特に日本語教師の求人となると人材紹介会社の仲介案件ばかりになるので、人材紹介会社に直接登録するよりも手間が増えるので、上記の人材紹介会社に登録してダメだった時に考える程度で良いと思います。

③日本語学校などに直接応募する

日本語学校などにはホームページを持っている学校があります。ほとんどが学生向けのコンテンツとなり、日本語教師の求人募集を行なっているのは少ないです。求人募集ページを見つけても、募集対象が日本人ではなく、ベトナム人というケースもあります。

ベトナムの日本語学校をリサーチする時に、運良く見つけたら応募してみるというのが良いでしょう。